基礎研シンポ:「差別の現象学」の狙い
社会科学基礎論研究会の会員専用MLで、今回の「基礎研シンポジウム:「差別の現象学」の報告者であるとともにコーディネーターでもある中村文哉さんが「シンポの狙い」を書かれているので、その一部を転載したい。
社会科学基礎論研究会2007年度第2回研究会■シンポジウム(第8回)差別の現象学
■開催日時 2007年7月21日(土) 13:00~18:30
■開催場所 大正大学(西巣鴨キャンパス)■シンポジスト
・郭 基煥(愛知大学)
・杉本学(名古屋大)
・中村文哉(山口県立大)
■討論者
・山田富秋(松山大学)
・佐藤裕(富山大学)
■司会者
・張江洋直(稚内北星学園大)・・魁生由美子(島根県立大)■本シンポジウムの狙い
本シンポの基調となる点は、まず差別とは何か、理論的にみて、差別という社会現象を如何に定義し、如何に捉えるのかという点にあります。差別論はいろいろな領域で研究が展開されていますが、ややもすると現象を実証的に追いかけることに力が注がれ、一体差別とは何であるのか、ということに関する理論的な掘り下げが不充分なきらいがあります。そこを掘り下げてみたいというのが、本シンポの主題の一つになると思います。
この点を踏まえることにより、社会的世界における具体的差別の現出機構への視線を補完することができると思います。
そのためには、既存の「差別論」のパラダイムを問うという作業が必要になります。
もう一つの主題は、差別論とは何を問題にするのか、という点にあると思います。
差別現象は、様々なカテゴリーのもとに、多様化してきています。 (中略) こうしたなかで、差別論は如何なる問題系を示すことができるのか、その射程を考えなくてはならない時期にきているのかもしれません。
人権論と差別論の区別を踏まえた上での差別論の問題系とは何か(この点は討論者の佐藤裕さんが自説を展開されています)、あるいは差別論が既存の差別論を越えて、新しい問題系に接続されうる可能性はあるのか、といったことを議論してみたいと考えております。
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