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September 30, 2007

『入門グローバル化時代の新しい社会学』

 『入門グローバル化時代の新しい社会学』(西原和久・保坂稔編 新泉社 近刊)の校正がはじまった。
 私の執筆担当は「情報の社会学」だけなので、作業は少量で済む。昨日は少しの時間的余裕もあったので、すでに校正稿は必要な指示を附してお返しした。
 この企画には、芦川晋氏・井腰圭介氏・大谷栄一氏・佐野正彦氏・杉本学氏・周藤真也氏・矢田部圭介氏・渡辺克典氏など、社会科学基礎論研究会のメンバーや関係者も多くご執筆に参加されている。その点でも、思潮傾向の明瞭なよい作品となっているのだと確信する。
 本書は叢書「ist books」の一環として企画されたものだ。「ist(東京社会学インスティチュート)」に関してはこちらを参照ください
 この叢書の第1弾は、西原和久氏による「語りおろし」とでもいうべき作品、『聞きまくり社会学――「現象学的社会学」って何?』(新泉社 2006)である。
 この作品には西原氏の「現象学的社会学」観が鮮明に顕れている。
 「読みやすい、でも、本格的」とでもいったキャッチ・コピーを冠してもよい、良質の作品に仕上がっている。
 『入門グローバル化時代の新しい社会学』は、おそらくは11月までには出版されるのだとおもう。
 見開きを基本とした読み易さを心がけた編集企画本だとおもう。
 タイトルがややベタ過ぎる気もしないではないが、出版が楽しみであることに変わりはない。
 今日は、学務に関わるのは午前中だけにして、午後からは大谷氏との共編著『ソシオロジカル・スタディーズ』(世界思想社 近刊)の作業に集中することにしたい。

 ところで、角ちゃんは元気なのだろうか、ふと気になった。

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September 28, 2007

Jonathan Cohen氏連続講演会のお知らせ

 村田純一さんより「Jonathan Cohen氏連続講演会」の情報をいただいた。
 以下は、その詳細である。

コロキウムのお知らせ Colloquium

このたび、アメリカ、カリフォルニア大学(サンディエゴ校)のJonathan Cohen准教授を招いて、連続講演会を行います。内容は、色彩の哲学をめぐる議論です。皆様の積極的なご参加をお願いするしだいです。

提題者:ジョナサン・コーエン、カリフォルニア大学サンディエゴ校准教授
    Professor Jonathan Cohen

テーマ:The Red and The Real: Lectures on Color Ontology

日程:
第1回:2007年10月30日(火曜日)
    17時00分―19時00分
第2回:2007年10月31日(水曜日)
    14時40分―16時20分
第3回:2007年11月1日(木曜日)
    17時00分―19時00分
第4回:2007年11月2日(金曜日)
    17時00分―19時00分

場所:東京大学総合文化研究科・教養学部(駒場キャンパス)
   [井の頭線、駒場東大前下車0分]
   14号館2階208号室(4回とも同じ場所です)

コーエン氏は、知覚の哲学、とりわけ色彩をめぐる哲学的研究で活躍されている若手の研究者です。今回は、近々公刊される予定の著書の内容に基づいて4回にわたる連続講演を行ってくださる予定です。知覚の哲学と科学、心の哲学と科学などに興味のある方は積極的にご参加ください。 

問い合わせ先: 東京大学大学院総合文化研究科・教養学部、
科学史・科学哲学研究室、村田純一

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September 26, 2007

シュッツ=パーソンズ研究会

 シュッツ=パーソンズ研究会に参加するために神戸に赴いていた。
 まだ楽に30度は越えていて、暑く湿度も高い。
 字義どおりにいって、「内地」の気候は汗をかく。
 そんななかでの研究会であったが、今回は出版問題もあったために、2日間の日程だった。
 ご報告は次の2本。
 本石修二氏「死と人称性――エピクロスを手がかりにした予備的考察」
 中村文哉氏「差別と生――差別の社会的構成とその異化」
 じつは後者に関しては、社会科学基礎論研究会によるシンポジウム「差別の現象学」で同名のご報告をいただいている。詳しくはことらを参照いただきたい⇒PDF
 今回のご報告は、それに少しの手を加えられたものであった。たまたま物語論に関連するものを読んでいたこともあり、「異化」に関わる論点のナイーブさを強く感じた。この点を改訂されもう1回り大きくなることで、よい作品になると感じる。
 また、前者では、やはり手堅く理路が構成されていた。
 基本的な理路は、まず自然的態度における「死の先行理解」を論点として呈示し、死をめぐる諸言説を「死への態度性」として3種にかなり鳥瞰的に整理する。ここから、エピクロスの「死の不可知論」とそれへの異和を手がかりに人称的世界を開示していく。人称性の開示では、浜渦辰二氏の「ケアの哲学」に依拠しつつ、前人称性の世界を論点として指示されて終了、というものであった。
 このように、たしかに手堅いさばき方ではあるのだが、「死の先行理解」の内実をより充実化させて呈示されること、また、第3人称の意味づけを単なる「それ=類型性」とするだけではなく、「世界の超越」の構成的な契機としてより積極的なものとして意義づけて措定できるのか否かが当面の鍵になるように感じる。
 いずれにせよ、愉しかった。これには佐藤嘉一先生との長時間かつ多岐にわたった討議や、日本社会福祉学会で関西に来られていた魁生由美子氏の「乱入」の存在も大きい。
 なお、今回の神戸滞在には油井清光氏はもとよりさまざまな面で田村周一氏にもたいへんお世話になった。
 記して謝意を表しておきたい。
 次回のシュッツ=パーソンズ研究会は12月期。
 シュッツの『意味構成』を読んだパーソンズによる「書き込み」に関して油井氏からご報告をいただく予定だ。
 これも愉しみなのだが、どうも「オタクまつり」の香りがしないでもない。
 私のオタク度が高くなったということなのだろうか。
 これまでの自己像としては、この要素は薄いとおもってきたのだが……。
 いずれにせよ、期待が膨らむ。
 

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September 17, 2007

人間的な基準

 きちんとした料理を作り食すこと、これが人間的な基準だと、大切な人に諭された。
 少々の不満がないわけではないが、この基準は生きていくという地平的な経験則として納得できる。
 というわけで、これから急いで、人間に戻ることにする。
 まずは買出しに行って、ちゃんとした料理を作り食す。
 あたりまえのことを脇に置いてでも前進すべきときがある、そうおもっているうちに、バランスを欠いてしまったようだ。
 そんなわけで、今日の夕飯は鍋、焼酎も欠かせない。

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September 14, 2007

校正作業が着々と

 私と大谷栄一氏が編者を務める『ソシオロジカル・スタディーズ』(世界思想社)の校正作業が着々とすすんでいる。
 おそらくは11月までには上梓されるはずだ。
 といっても、じつは、ここにきて張江がブレーキになっているのが実情のようだ。
 ほんとうに申し訳ないとおもう。
 それでも、全稿をながめていると、なかなかよいできだと感じる。
 玉稿をお寄せいただいた執筆者の方々に深謝するほかはない。
 それにしても、一冊の作品に仕上げていくのはほんとうに大変な作業だと、改めて痛感する。
 実際は、これらの作業のためにほとんど時間を割けないでいるのだが、大分のコピーの束を少しのあいだながめているだけでも、大きな救いになる。
 この、「つながっている」という感覚は大事にしたいものだ。
 そして、「ありがとう」と伝えたくなる。

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September 09, 2007

学会の愉しみ

 日本社会学理論学会第2回大会が無事に終了した。
 学会や研究会がもつ愉しみの1つは、未知の方との出会いだとおもう。
 今回の学会で出会ったのは、大阪国際大学の中村浩子さんという教育社会学の研究者。比較的、お若い印象をもった。
 ご報告は「エスノグラフィーとハイデガー存在論」。概要はこちらで拝見できる
 経験研究の基礎論としてハイデガーの基礎的存在論を援用しようとする試みだ。まだ、論文構成からいって難点がある状態ではあるが、その志は高い。敬意を表したい。
 井腰圭介氏や井出裕久氏あるいは寺田喜朗氏や大谷栄一氏、要は基礎研の研究仲間とも深い部分で共振するように感じたので、基礎研のURLをお教えしたところ、すぐに応答をいただけた。
 これを機に新しい一歩が生まれるとよいのだが。
 学会終了後、京都に赴き佐藤嘉一先生とお会いした折にも、中村さんのご報告を話題にした。
 今回はいつもにも増して「嘉一節」が炸裂した。
 心底「愉しい」と感じる。

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September 02, 2007

日本社会学理論学会第2回大会

 明日から2日間、日本橋の「埼玉大学東京ステーションカレッジ」で日本社会学理論学会の第2回大会が開かれる。
 詳しくはを参照。
 この大会に参加するために上京。
 少しのあいだだが、「喧騒」から離れられる。
 4日に予定されているシンポジウム:「質的研究の現在」&「会話分析と社会学」はどちらも期待が膨らむ。
 だが、前者の場合は少し時間が短いのが気になる。できれば、この倍の時間が欲しい。
 いずれにせよ、学会を存分に楽しむことにしたい。

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