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December 28, 2007

仕事納め

 本日が仕事納め。
 午後に事務スタッフと「良いお年をお迎えください」と風物的な挨拶を交わす。
 こうしたやり取りも、なかなか良いものだと感じる。
 若き日々には、あれほどにも、これらが無意味なものと感じられたのか、それが不思議なほどだ。
 まぁ、啓蒙の精神からすれば、神道的な、あるいはアニミズム的な世界観に居眠りをする状態はそもそも「精神」と呼ばれるべきものですらないのだから、仕方がないのかもしれない。
 それにしても、今年はほんとうにいろいろとあった。
 さてさて「来年はどうだろうか」、と一般的な年の瀬の感慨を表わす形式に則って書いてみても、じつは自らの卑近な事態であれば、おおよその予測はすでについてきるわけだから、この形式もどこか絵空事にも感じられる。
 それでも、「来年はよい年でありたい」と、こうして言葉にすることで薄っすらとした「希望」のようなものが滲んでくるように感じる。
 それはそうなのだが、じつは「正月休みモード」に入ってはいられないのだ。
 明日からは、『年報』の編集作業をしなければならない。
 自画自賛で恐縮だが、良い作品ばかりだと自負している。
 早く日の目をみてもらわなければ、作品群に申し訳がない。
 少しがんばることにしよう。
 

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December 24, 2007

基礎研合評会・SP研共に終了

 社会科学基礎論研究会の今年最後の研究会が無事に終了した。
 少し人数的には寂しく、ご登壇いただいた著者の芳賀学さん、菊池裕生さん、それに評者の足立重和さんには申し訳なかったが、私としては充分に堪能できた研究会だった。
 他にご登壇いただいた研究会運営委員である寺田喜朗さんと角田幹夫さんも含め、ご参集いただいた方々にもお礼を申しあげたい。
 とくに、研究会では足立さんの仕掛けというか論陣にはかなり感謝しなければならないだろう。
 かれの活躍がなければ、やや「平坦な会になっていたように感じる。
 また、はじめに報告された寺田さんによる、ほんとうに力のこもった批評は説得力もあり、議論を高い水準で形成してくれたとおもう。
 角田さんの提起された「社会的コンテクスト」の無限遡及性と、それゆえの「実践的な中断」という論点は、それが明快である分、逆に議論の拡がりを阻害してしまうという逆説的な機能をはたしてしまった。この点は、司会としてかなり反省しなければならない。
 そんなわけで、今回は、意図したわけではないのだが、かなり「まったりとした」司会に終始してしまった。
 まぁ、時期が時期だけに、一種の「リハビリ」という事態になってしまったようだ。
 どうか、ご容赦いただきたい。
 懇親会という名の「忘年会」も楽しく、少し飲みすぎてしまった。
 ここのところいつも一緒に帰る渡辺君も不在で、いろいろな電車を期せずして堪能してしまった。

 翌日は法政大学のタワーで「シュッツ・パーソンズ研究会」に参加した。
 今回は油井清光氏によるご報告。
 これは、9月の神戸で「予告編」が為されたもの。
 期待度はマックス。
 パーソンズによるシュッツの『社会的世界の意味構成』への書き込みという、どうにもオタッキィなテーマなのだが、佐藤嘉一先生とともにワクワクとして待っていた。
 むろん中村文哉さんもその一人だ。
 やはり期待はずれのないのが油井さんだ。
 楽しかった・
 そして、ありがとうございます。
 佐藤成基さんのご発言も刺激的だったし、鈴木健之さんともあれこれと話し、タワーの25階から眺める東京の夜景も美しく、最後には久しぶりに神楽坂の夜も堪能できた。
 こんなにも「いいことばかり」が続くと、やはり不安になる。
 だから「貧乏」っていやなのだ。
 
 

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December 15, 2007

『社会学 Socilogy:Modernity, Self and Reflexivity』

20071202 浜日出夫氏より新著『社会学 Socilogy:Modernity, Self and Reflexivity』(有斐閣 2007)をお贈りいただいた。
 記して謝意を表わしておきたい。
 執筆陣は、長谷川公一氏・浜日出夫氏・藤村正之氏・町村敬志氏(掲載順)の4名である。
 最近ではジャニーズ系でも「4人組」はちょっと珍しい気もするが、こう並ぶとさすがは「ソシオロジカル・オールスターズ」といった印象になる。
 序章「新しい社会学のために」は執筆者全員で書かれている。浜さんは「第1・2・5.6章」をご担当されている。 章立ては16章までだが、じつに徹底して網羅された印象が強い。
 こうした印象がつくられるには著書の「厚さ」も大いに関係しているとおもう。
 何しろ「xvii+588頁」もある。だが、章→節→項への細分も徹底していて、コラムも豊富だ。
 カバーの後ろに「……現代社会学の英知を結集した、新しい社会学の決定版テキスト」とあるのもうなづける。
 定価が「本体¥3,500-+税」と高めだが、この分量であれば、どなたも異論は唱えないだろう。
 物理的にもすこぶる説得力があるだけでなく、むしろ割安感すら漂ってくる。
 まだパラパラと拾い読みをさせていただいただけだが、随所かつ細部にまでテキストとしてのさまざまな工夫がみられる、とてもしっかりとした編集になっている。
 一貫して徹底している。
 そんなわけで、凄いなぁ、と驚嘆。
 以下に目次を掲載しておく。
 

[目次]
序章   新しい社会学のために
第1部 行為と共同性
第1章  親密性と共同性
第2章  相互行為と自己
第3章  社会秩序と権力
第4章  組織とネットワーク
第5章  メディアとコミュニケーション
第2部  時間・空間・近代
第6章  歴史と記憶
第7章  空間と場所
第8章  環境と技術
第9章  医療・福祉と自己決定
第10章 国家とグローバリゼーション
第3部  差異と構造化
第11章 家族とライフコース
第12章 ジェンダーとセクシュアリティ
第13章 エスニシティと境界
第14章 格差と階層化
第15章 文化と再生産
第16章 社会運動と社会構想

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December 04, 2007

『揺らぐ性・変わる医療――ケアとセクシュアリティを読み直す』健康とジェンダーⅣ(根村直美編 明石書店 2007)

20071201 若き研究仲間である田中俊之さんより『揺らぐ性・変わる医療――ケアとセクシュアリティを読み直す』健康とジェンダーⅣ(根村直美編 明石書店 2007)をお送りいただいた。
 記して謝意を表わしておきたい。
 じつは私にとって田中氏は、かれが学部4年時に卒論ゼミを担当した関係なので、所謂「教え子」に当たる。
 そのかれが、すでにいくつもの大学で教えはじめている。
 かれのキャリア・経緯からいって当然のことではあるのだが、どこかで不思議な感触もある。
 そんな訳で、年を取るのも、そう悪くはない、と感じている。
 
 田中さんがご担当されたのは、「Ⅳ ヘテロセクシュアリティ(異性愛)研究の深化をめざして」に収められている第7章「オタクの従属化と異性愛主義」(167~182頁)である。
 以下に、見出しを載せておく。

オタクの従属化と異性愛主義
・流行としてのオタクカルチャー
・オタクはいかに語られてきたのか
・オタクの従属化と男性性の複製性
・異性愛主義の彼岸
・社会はオタクを必要としている

 要諦は〈ヘゲモニックな男性性〉と〈従属的男性性〉との対比関係にあるようだ。
 これから、きちんと味読したいとおもう。

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