嫌な態度
先日、旧友から唐突に大学に連絡が入った。
その日、事務の方が旧友の名を告げるのだが、私はすでに身構えている。
その名は懐かしく、すぐにでも時空を飛び越える魔法の合言葉みたいなのだが、その名が「かれ」だとは限らない。
用心しなければならない。
この私のスタンスについて、簡単に解説しておこうとおもう。
世の人びとは、たぶん決定的な勘違いを未だし続けている。
ここが要点だろう。
つまり、大学教員には「浮遊資金がある」とおもいなしているのだ。
だから、たとえば株、先物相場、不動産物件……といった、ありきたりの「儲け話」が極寒の最北の街にある大学にもひっきりなしに舞い込んでくる。
そういえば、以前の短大時代も同じだったが、近年のほうがやや「性質が悪い」。
何しろ、個人名をだけ名乗り、組織名・企業名は直接につながってからというパターンが断然に多いのだ。
そんな訳で、とても嫌な態度で電話に出てしまった。
ごめんなさい。
ここは素直に謝ろう。
そして、感謝を表明しよう。
連絡をくれて、ありがとう。
電話の声は、私の知る「かれのもの」とはちがっていたが、それもそのはずだ。
もう何年も話もしていない。
「それでもつながっている」。
情けないことに、この根拠のない確信は揺るがない。
まずは体調を整えて、呑むことにしよう!
今年の愉しみが1つ増えた。
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