地域創造学科
私が勤務する稚内北星学園大学は我が国初の情報メディア学部を有する単科大学で、そこには情報メディア学科が開設されている。
そこに新学科「地域創造学科」を開設する準備で、現在は大忙しだ。
とりあえず、昨日、新学科届出のための「事前相談」に対応する書類は受理された。
まずは一安心であるが、ここで油断は禁物だろう。
ところで、ここまでの学内外の議論などでは、情報メディア学部と地域創造学科との関係があまり理解されていないようにも感じる。
そこで、「備忘録」的ではあるが、この点に少し触れておくことにしたい。
要は、「情報メディア学」と「地域創造学」との関係が整理されればよいはずだ。
両者の関係をかなり図式的にいうと、情報メディア学科は情報メディアのエキスパートを養成し、地域創造学科は情報メディアを活用する人材を育成する、というあたりだろうか。
別様に語れば、現況において「情報メディア」の活用を含まない「地域創造学」とは、かなりの程度で「絵空事」といってよい。
周知のように、現在、地域間格差がよく指摘されている。
「格差社会」云々という論議の中で、もっとも説得力のあるのが、地域間格差だとおもえる。
だが、私見によれば、中央政府主導を全的に良しとしないのであれば、じつは、地域間格差は当然の結果だともいえる。むろん、地域間格差が存立の許される格差だと積極的に認定したいのではない。
地方に居住する者として、地域間格差の弊害は充分に承知しているつもりだからだ。
とはいえ、とりあえず「現行の税制」の問題点を脇に置き、そのうえで自由主義を前提にした「地方自治」の方向を考えてみれば、やはり「地域間格差」は、結果として感受しなければならないとおもえる。
だが、ここでいう「結果」とは、ある時点で「過程を停止する」作業を施したものでしかない。
ここが要点だろう。
換言すれば、地域間格差を克服するか否かは、それぞれの「地方自治」に委ねられている。
では、その有効なツールとは何か。
それが情報メディアであり、人材育成の拠点である「地方大学」である。
私には、このストーリーはさほどの夢物語にも、たんなる「官僚向けの作文」にもおもえない。
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