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May 22, 2008

久しぶりのコンサート雑感

 少し前のことなのだが、「第23回 音文協札響稚内定期演奏会」(5月10日:稚内総合文化センター大ホール)に一人で出かけた。我が家のおちびも聴きに行っていたのだが、かれはすでに家族単位の行動からはとっくに卒業してしまっている。というのも、高校の部活が基本ユニットになっているからだ。
 そんな訳で、ほんとうに久しぶりに一人で出かけるコンサートになった。
 高校生の頃は、上野でのオペラ、新宿でのジャズ、高円寺あたりでのフォークと、かなりの単独行動が基本だったのだが、たぶん、それ以来だとおもう。
 さて、今回の一人コンサート体験も、結果としては、楽しかった。
 この「全体的な感想」は最初に明記しておきたい。
 それに、雑務の中で、ほんの2時間程度に過ぎないのだが、こうした時間を確保することが難しいこと、それ以上に、こうした時間を確保することがどんなにかたいせつなことをよくよくおもい知らされたと感じる。
 とはいえ、演奏内容は、そうした「全体的な感想」とははっきりと異なる。
 私は札幌交響楽団も指揮者の渡邊一正氏のことも、事前に知っていたわけではないし、むろん、現在にあっても悪い感情を抱いている訳ではない。
 これを前提に書いておきたいのだが、演奏は細部にミスが続出していたとおもう。
 特に、管楽器に問題があるというか、弦との併せ方に問題を感じた。
 一曲目はJ.シュトラウスⅡの「春の声」。このワルツの最初のリズムが、私には何とも「独特」に感じられ驚いたが、それ以上にピッコロが気になってしかたがなかった。
 2曲目の「皇帝円舞曲」ではフルートがそうだった。
 さすがに全体的な管の力量はたいしたものだし、弦の充実度には説得力もあっただけに、何だか、細部が気になり、どうにも「全体的な練習不足」の憶測を払拭することができなかった。
 3曲目のアンダーソンの楽曲は充実していたと感じたが、5曲目のシベリウスの交響詩「フィンラシディア」ではホルンに異和感を抱いた。いずれにせよ、シベリウスという作家は、どこか押し付けがましさがあると感じる。
 第Ⅱ部はベートーヴェンの交響曲第7番。さすがに作家の力量の差を感じる。とはいえ、そもそも私は、さほどベートーヴェンが好きではない。というのも、かれの交響曲はどうしても少しうるさく感じるからだ。そんな私でも、こうして並べられると、その才に説得されてしまう。
 という訳で、少し「文句」を書き過ぎたかもしれない。
 全体としては、会場のがさつきも含めて、「ファミリー・コンサート」は楽しいと、再確認したしだいだ。
 

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