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July 17, 2008

ゴルゴダの丘に立つ

 ここのところ体調が優れない。
 そのために、生活のリズムがズレ、妙なことになっている。
 じつは、私はほとんど夢をみる自覚がない。
 年に数回の自覚があれば、かなり多いほうだとおもう。
 それが、ここのところずいぶんと夢をみる。
 その理由もよく把握はできているのだが……。

 じつは、私は夜更かしができない。すぐに眠くなるし、そうなると寝る。
 それと相関して、寝覚めがすこぶる良い。
 要するに、パッと目覚めるし、そのときに、だいたいは空腹を痛感するから、すぐにでも朝食をとりたくなる。
 だから、多くの安定した朝は、6時には起床し、ココアかミルクティをいただく。
 むろん、甘いやつだ。そうしないと、血糖値があがらないから、空腹に耐えかねる。
 こんな、長く続いた生活のリズムが崩れはじめている。
 とはいえ、目覚める時刻に、さほどの変化はないのだが、どうにも布団からでたくない。もう少し横になっていたい。
 そんな感覚は、子どもの頃から抱いたことがない。
 しかし、ここのところ、どうにも横になっていたい。
 そんなわけで、少し朝寝をしているようなのだ。
 だが、眠りは驚異的に浅い。
 それで、夢をみる自覚が生じるというわけなのだ。

 先日のこと。

 突然、息子の声がどこかからか聞こえてくる。
 そちらに向かおうとおもうのだが、待て、ここはゴルゴダの丘の上だ。
 かれを放置して、「そちら」に行くわけにはいかない。
 しかし、行かなければ。
 だが、かれを置いてはいけない。
 嗚呼。

 こうして私は、世界史的な葛藤と逡巡を、朝の6時50分に自宅の布団のなかで経験した。
 むろん、なぜ私がゴルゴダの丘に立っていたのか、その理由は解らないままだ。

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