高校生の来校
北海道枝幸高校の1年生80人あまりが来校した。
大都市部では考えられないことなのかもしれないが、近くに大学もない高校にとっては、こうした「社会見学」の機会は貴重なものだ。
今回は、簡略なコンピュータ実習と施設見学、それに「大学とは何か」と題された短縮版の講義と学食体験がセットされていた。
私の出番は、短い講義。
大学の講義と講義のあいだの昼食時間をやりくりして設定をいただいたのだが、やはり、計画どおりには進行しせず、約5分遅れてスタートとなった。
高校生たちは感じがよく、とてもよく育っている印象が強い。
聴く力もあるように感じる。
私の話は特に新しい視点を交えることもなく、大学という「自由空間」について簡略に触れ、自由と自己管理との対応関係を伝える。
おそらく、かれらの何人かは、専門学校へと進学していくのだとおもう。
むろん、そうした進学を全否定したいわけではない。
だが、ある限られたコース、たとえば美容師や理容師養成といったものでないならば、できれば大学への進学を強く勧めたい。
こうした気持ちは上手く伝わったのだろうか。
近年の「実学志向」も、むろん全否定すべきものでもない。
だが、すぐには有用性を見出せないかもしれない「教養」の涵養は、まちがいなく人生を豊かにしてくれる。
この簡単な「真理」が、なぜか脇に追いやられているのも実情だろう。
そんなわけで、「10分間の昼食」を何とか確保し、午後の講義を終える。
久しぶりに慌しかったが、身体の疲労感は、なぜか、ある種の充実を伴っている。
何だか、かれらに「ありがとう」と伝えたい気持ちだ。
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