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November 27, 2008

天才的な……

 私が勤務する稚内北星学園大学の同僚に当たるロシア文学者から、ここのところ立て続けに「面白サイト」を紹介していただいた。
 正確には、かれが勝手に教えてくれるに過ぎないのだが、これがじつに面白いのだ。
 以前から、かれの情報収集能力には充分な敬意をはらってきたつもりだが、これらのサイトは、いったいどうやって見つけるのだろうかと、不思議にもなる。
 安易に「天才」の名を冠する気持ちは皆無だが、「もしかしたら……」と感じ始めてもいる。
 そんなわけで、とりあえずは寸止めということで「天才的な……」という表現に留めておこう。
 さて、ご紹介いただいた「オモロー・サイト」は2つ。
 最初のものは、「愚痴論」。
 http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Studio/4616/jar/guchiron.htm
 私はまだ「理論編」しか読み終えていないが、正直にいって異様なほどの説得力がある。
 それにしても、このロシア文学者に、ここまでの考察を強いた「愚痴経験」とは如何ほどのものだったのかと想像すると、少し背筋が寒くなる感触を覚える。
 第2のものは、「マンガ」といえばそれだけなのだが、これが優れもの。
 http://yucl.net/manga
 上野にある「ゆうメンタルクリニック」という診療機関のサイトに掲載されている、「マンガで分かる心療内科・精神科」という連載で、すでに8作がアップされている。
 おそらくは、続々と連載されるのではないかとおもう。
 というわけで、じつに簡単に私は愛読者になりました。

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November 26, 2008

UTCPセミナーのお知らせ

 村田純一さんより「セミナーのお知らせ」が届いたので掲載する。
 とても面白そうなのだが、これも、残念ながら参加はできそうにもない。


UTCPセミナー「集合知、あるいは、新自由主義の文化的論理~Wikipediaにみる社会知の変容とネットワーク社会としての日本社会~」

2008年12月2日(火)17:00-20:00
東京大学駒場キャンパス18号館4階コラボレーションルーム1
講演者:木村忠正(UTCP)
コメンテイター:石原孝二(UTCP)、門林岳史(日本学術振興会・東京大学)、吉田敬(UTCP)
司会:村田純一(UTCP)
使用言語: 日本語、入場無料、事前登録不要

要旨
本発表では、ウィキペディアがその代表例の一つとされる、いわゆるWeb2.0について、その「知」のあり方について、積極的に評価できる側面と、批判的に吟味すべき側面を明確にしたい。そして、その議論を踏まえ、ネットワーク社会における知の在り方の変化の方向性とネットワーク社会としての日本社会の特性について探究を行う。

参考文献
木村忠正「解説 ウィキペディアと日本社会―集合知,あるいは新自由主義の文化的論理」『ウィキペディア革命~そこで何が起きているのか?~』(ピエール・アスリーヌ他著、2008年7月、岩波書店、118~158頁)

URL http://utcp.c.u-tokyo.ac.jp/events/2008/12/wikipedia/

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November 24, 2008

環境問題への対処は難しい

 来年度から「環境問題」に関する授業を担当することになっている。
 現在は、雑事をかいくぐりながら、その準備に追われている。
 むろん、この問題に向かう基本スタンスはすでに形成している心算だが、やはり、授業として論じるとなると、なかなか上手くはいかない。
 授業である以上は、自身のスタンスをただ開示するだけでは駄目だからだ。
 つまり、授業である限りは、どうしても「アレやコレ」をある程度は横断的に示すことができる、謂わば鳥瞰する視点が必要になるのだが、この問題では、どうしても、そうした視点そのものが、どこか胡散臭くなる。
 その理由は、おそらくは2つあるようにおもう。
 以前にも、ここでも少し書いたのだが、地球規模の環境問題を解決に向かわすための方途は、単線的に政策論的な議論に収斂させてはならないだろう。
 これが第1の要点だとおもう。
 つまり、「究極的な目標」、この場合は「地球規模の環境保全」ということになるのだが、こうした、だれも異論をさしはさめないような「目標」から演繹的に議論を下降させる流儀を採ると、絶望的な息苦しさのなかで、「個人」や「自由」は必ず窒息してしまう。
 それを以下に簡単に図化してみよう。
 1.現況が良くないから改善しよう。
 (この出立点から問題があるわけではない。)
 2.どのように改善しようか、相談しよう。
 (これも良いはずだ。)
 3.昔は、こんな生活ではなかったし、その時には、環境問題も未だ生じていなかった。
 (この認識も、このままであれば、問題はないはずだ。)
 4.少しぐらい不便でも、生活形式を変更させよう。
 (こうして、結局は、「昔々あるところに原始共産制があったとさ……」といった具合の「疎外論的な議論構図」(お伽噺と読みましょう!)を梃子にして、とてつもない現状否定が開始される。)
 むろん、そうなるか否かは、これからの問題なのだろう。
 だから、何も焦る必要もない。
 だが、やはり事前に捉えられるのであれば、注意することに越したことはないはずだ。
 やれやれ、予定の休憩時間を超えて、少し長くなってしまった。
 指摘だけのもう1つの方途に触れていこう。
 それは、「南北問題への解決の目処がみえないならば、現況の環境問題も解けない」という、とても単純な事態を直視しようということに過ぎない。
 さぁ、準備に戻らなければ……。
 明日からまた、雑事に追われるのだし……。


 

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November 20, 2008

コロキウム Colloquiumのお知らせ

 2つの「講演会」のお知らせを掲載します。
 最初は東京大学の村田純一さん、次は、村田さん経由で、群馬大学の砂川裕一さんからの情報です。
 国名の日本語表記が異なっていますが、砂川さんがお書きになっているように、「前日の26日に東京大学で開催される内容とほぼ同じです。東京で聞きに行けないという方、前橋までいらっしゃいませんか?」という設定のようです。
 どちらにしても、稚内からは遠すぎますが……。

コロキウムのお知らせ Colloquium

以下のような次第で講演会を予定していますので、奮ってご参加ください。

講演者:マルコ・ウルシッチ教授(ソロべニア・リュブリヤーナ大学・哲学科)
     Prof. Dr. Marko Ursic (Department of Philosophy, University of Ljubljana)

題目:Universe or Mutiuniverse
(講演は英語で行われます)

日程:2008年11月26日(水曜日)
   17時00分―19時00分
場所:東京大学総合文化研究科・教養学部(駒場キャンパス)
   [井の頭線、駒場東大前下車0分]14号館3階308号室

☆講演内容に関しては以下のようなウルシッチ教授のコメントを参照してください。
“Universe or Multiverse”: a philosophical, epistemological reflection of the concept of “multiverse” in the contemporary cosmology; questions concerning the “Anthropic Cosmological Principle” and the role of teleology (and theology) in explaining the “well-tuned” basic parameters of our universe. See my paper: Cogito ergo mundus talis est, published in Acta Analytica 28, (2002),

also online: http://www2.arnes.si/~mursic3/Anthropic_Principle.htm

問合せ先:
村田純一、東京大学総合文化研究科、科学史・科学哲学
cmurata@mail.ecc.u-tokyo.ac.jp


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コロキウム Colloquiumのお知らせ

以下のような要領で講演会を予定しています。
前日の26日に東京大学で開催される内容とほぼ同じです。
東京で聞きに行けないという方、前橋までいらっしゃいませんか?

講演者:マルコ・ウルシッチ教授(スロベニア・リュブリヤーナ大学文学部・哲学科)
    Prof. Dr. Marko Ursic (Department of Philosophy, Faculty of Arts, University of Ljubljana)

題目:The Anthropic Principle in Modern Cosmology(現代宇宙論の人間学的原理)
(講演は英語で行われます)

日程:2008年11月27日(木曜日)
   16時15分―17時45分
場所:群馬大学社会情報学部106講義室

☆講演内容に関しては以下のようなウルシッチ教授のコメントを参照してください。
 以下の内容を哲学の非専門家や学生を念頭に置いて、できるだけ分かりやすく話して下さるとのことです。
 発表題目や以下の概要などを一読するとちょと難しそうですが、”ビッグバン”以来の宇宙の秩序のあり方と人間存在や人間の認識のあり方との関係についての、いかにもヨーロッパキリスト教社会で育まれた思索的でかつSF的とも言えるようなユニークな視点を含んだ内容になると思います。


“Universe or Multiverse”: a philosophical, epistemological reflection of the concept of “multiverse” in the contemporary cosmology; questions concerning the “Anthropic Cosmological Principle” and the role of
teleology (and theology) in explaining the “well-tuned” basic parameters of our universe. See my paper: Cogito ergo mundus talis est, published in Acta Analytica28, (2002),

also online: http://www2.arnes.si/~mursic3/Anthropic_Principle.htm


問合せ先:
砂川裕一
027-220-7437

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November 08, 2008

冬来る

 私が稚内に居住して今年で9年目になる。
 この地域は毎年、どうも冬の相貌が異なるようにおもう。
 これは気象学的な知見によるのではなく、いってみれば関東の安定した季節の顔つきを基準とした、市井の、しかも気候にさほどの関心をもつこともなく生きてきた者の感想にすぎない。
 初めての年である2000年は9月下旬に降雪し、たしか2度目の雪がそのままね2001年のゴールデンウイークまで残ったかたちになったと記憶している。
 だから11月には、そこら一面が真っ白だったとおもう。
 今年もすでに初雪を終えているが、「冬」が到来したと感じるようになったのは、昨日からのような気がする。
 風が冷たくなってきていたのだが、やはり雪と氷がセットされた寒風は、昨日からではないかとおもうのだ。
 寒い。
 我が家のストーブはすでに限界に来ている年代物だが、まだ何とか持ちこたえている。
 このストーブの赤い炎をみていると、「灯」が「希望」のメタファーとされるリアリティがとてもよく判る。
 否、それどころか、古代人の炎への畏怖の念すら共有できそうな気になってくる。
 その点で言うと、研究室に備えてあるファン・ヒーターという装置には、そうした想像力が飛翔する契機すらもない。
 こんな感慨を抱かせる厳冬が、またやって来たということだ。 

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November 02, 2008

講演会「ネット・ケイタイと子どもたち」は盛況だった

 昨日、稚内北星学園大学の公開講座で斉藤吉広准教授による「ネット・ケイタイと子どもたち」と題された講演会が無事に終了した。
 お集まりいただいた方々は延べ人数で「65人」と思いのほか多く、「ネットやケイタイ」と「子ども」とを連合するテーマへの関心の高さを示すものとなった。
 これは、昨年に調査もされ、この9月に講演会シリーズを精力的に行われた尾木直樹氏が警鐘を鳴らされていた「稚内の子どもたちのネット利用はヘビー」というご指摘が大きな契機となっているとおもえる。
 斉藤さんのご講演は、「現代の子ども」というカテゴリーに付着されがちな「理解不能性」というレッテルが根拠のないものであることをデータをもとに実証しつつ、要はじっさいの子どもとの関係をより充実化することで、「現在的な問題」とされていることの多くが解決可能だという、基本的に首肯しうる内容だった。
 資料も適宜に豊かで、聴衆の市民の方々も納得されたのではないかとおもう。
 その点でも、よいご講演だったとおもえる。
 少し気になったのは、結語部分に散見された、ある仮説の存在ぐらいだろうか。
 それを簡略に述べれば、「何らかのストレスフルな状況にある子どもあるいは大人は、何らかの(身近な)他者に対して、何らかの攻撃性を示す可能性が高い」というものだとおもう。
 こうした図式がどこまで一般化できるのだろうかと考えてみると、何ともいえない、と答える他はないのではあるまいか。
 逆にいえば、こうした仮説に依拠しないとしても、先の理路は十全に確保できるとおもえるだけに、やや残念な気がする。
 いずれにせよ、普段から会議などでよく顔を合わせ、それなりに話している同僚のまとまった話を伺うことができたよい機会となった。

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November 01, 2008

稚内北星学園大学のオープンキャンパス

 11月30日(日)に稚内北星学園大学でオープンキャンパスが開催される。
 今朝みたかぎりでは、大学のサイトには、その情報はまだ掲載されていないようだ。
 こうしたスピード感の弱さを克服しないと、せっかくよいコンテンツを提供しているだけに、本意とはいえない現況を脱することは難しいのかもしれない。
 今回のオープンキャンパスは基本的に「2年生」を念頭に置いたものだ。
 この地域では近隣にある大学といえば本学だけなので、少しでも宗谷・道北の高校生に来校してもらい、大学というものを考えるための1つの基準を形成してもらいたいというのが、この企画の趣旨になる。
 やはり実物をみて考えるのでなければ、つねに「カタログ・ショッピング」をしているようなものだろう。
 だが、大学を含めた高等教育への進学は、わが国では、まさに「高額な買い物」なのだ。
 それを「カタログ」だけで済まして判断する状態をいつまでも持続させるべきではない。
 そんな点からも、2年生を中心としたオープン・キャンパス企画は、ここではすぐれた現実味を持っている。
 地域創造学科が提供する模擬授業は、「街にでて調べる:その1(ヴァーチャル編)」というタイトルで、社会教育主事の養成プログラムを軸にし、フィールドワークを疑似体験してもらえる内容になる予定だ。
 このように書くと、少し難しく感じられるかもしれないが、要は、この学科の基本的な志向である「問題解決型学習」を体感してもらえるものになるはずだ。
 というわけで、為すべきことは山積みしている。
 
 今日は午後から「公開講座」が開かれる。
 本学の斉藤吉広准教授による講演「ネット・ケイタイと子どもたち」で、これは「道民カレッジ連携講座」でもある。
 9月に来られた尾木直樹氏の調査や講演などを継承する視座から行われるものだ。
 多くの市民の皆さんがご来場されることを期待したい。
 何といっても大学は、地域の生涯学習の拠点としての意義を持っているのだから。

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